カテゴリー別アーカイブ: 雑感

最近のハマリもの

最初のきっかけは、ラジオから流れてきた曲でした。
「Pentatonix」 の 「Starships」
おお、格好いい曲だなあと。
よし、あとでチェックしよう!

実は、これは珍しいことでして、私は、音楽については、ほとんど好みというものが無いのです。クラシックもジャズも歌謡曲もパンクもレゲエもヒップホップも。
ふーん。
で、すます人です。
基本、右耳から左耳へと流れていく曲が多いです。
こだわりもないし、文句もつけないし、思い入れもないし。

めずらしく、耳にひっかかったのですね。それで、何曲か聞いてみたのですが、これがよい。
実に良いのです。Pentatonix
まず、これ、本当にアカペラ??? 
アカペラの常識がひっくり返ります。
一番有名なのは、「Daft Punk」だと思うので、貼っておきますね。。。

Pentatonix
なにより、声がいい。そして、若さ、疾走感。
すっかり気に入ってしまったわけです。

彼らが、「Sing Off」 というオーディション番組を勝ち抜いて、デビューしたというのを聞いて、なんとなく見たら、またハマリまして。。。
「Sing Off」は、オンリー英語で字幕もついていないので、三分の一も理解できていないとは思うのですが、歌番組のありがたさ。。勝ち負けはわかる!
というわけで、Sing Off Season3 を制覇してしまいました。。。
そして、さらにPentatonixはでていないのに、Season4 も、制覇して、家族には飽きられる始末。。。

なにしろ、2011年の番組をいまさら見ているんですから。。YouTubeでコツコツと。
自分でも、どうかしているとしか思えない。。。。

大学のコーラスグループもあり、ジャズがベースのチームもあり、女性のチーム、高校生のチーム、おじいちゃんチーム、各チーム特徴があるのです。

当然のことながら、歌は全員うまい。

Sing Off から、何曲か貼りますね。
まず、Pentatonix の ”Video Killed The Radio Star”
アカペラの常識が変わった一曲だと思うのです。もともと”Video Killed The Radio Star”が、好きな曲だったこともあって、すっかりお気に入りの一曲に。

つぎは、 Vocal Point というチームの ”Footloose” です。
Vocal Pointというチームは、大学のコーラスグループがもとになっていると思うのですが、とにかく若くて、元気で、よく動いて、ショーとして、とても楽しい。
悪ふざけしなくて、どこか上品なところがお気に入りです。。
大学のチームだと、パンツ一丁になったり、女性の審査員の手にキスをしたり、無駄な、受けを狙ったりするところが苦手でして。。。

つぎは、Season 4から、Home Free – “Oh, Pretty Woman”
定番ですが、アレンジがおしゃれで格好いい。
リードボーカルとベースがイケメンです。
女性必見!(←どこに売り込んでいるんだろう。私……))

これも、Season 4から、
Face Off – Home Free vs The Filharmonic – “I’m Alright”

これは、Season 4の企画で、Face Offという、チームの対決企画です。
2チームで協力して、1曲を仕上げてくるのですが、基本は対決するような形で仕上げてくるチームが多い中、2チームで良いものを作ろうという姿勢が好きです。
前半の練習風景も楽しそうで。。。

Home Free カントリーをベースとした、イケメンチームですが、踊りが苦手なのです。
The Filharmonic というチームは、フィリピンの青年たちのチームなのですが、踊りがキレキレで格好いいです。歌もノリノリな感じが良いのです。。
客席も、大騒ぎ!

これは、めちゃめちゃ楽しいから見てみて!
Face Off – Home Free vs The Filharmonic – “I’m Alright”

まあ、そういうわけなのですが。
小説は、書いています。。。頑張ってますよー。。。

次作の発行を、予定しています。
表紙の依頼もしちゃったよー。
近日には、発行予定??

がんばります。。。

1、2か月かかるかもしれません。(気弱になってきた。。。)

↓ こちらの続きですー。。。
  長い、前振り付きの、発行予定のお話でした。。。
【週末夫婦、猫を飼う】

週末夫婦、猫を飼う
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群雛さんに感謝をこめて

月刊群雛が休刊になりまして、残念だなあ。とか、ついに来たか、とか色々なことを考えています。
やはり、寂しいなあというのが一番でしょうか。
群雛に、参加したのは3回
・2014年2月 創刊号

月刊群雛 (GunSu) 2014年 02月号 ~ インディーズ作家を応援するマガジン ~
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・2015年2月

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・2016年1月

月刊群雛 (GunSu) 2016年 01月号 ~ インディーズ作家を応援するマガジン ~
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表紙がきれいで、毎回毎回「おおお」と感心しながら眺めていました。書く人も描く人もたっぷりいたけど、制作チームは、3名から4名で、大変そうだなあと感じていました(あちこちで言われていることですが)。作家側でできることは宣伝ツイートのリツイート、シェア、参加時にブログを書く。これは、自由意志でした。
私の参加は、見事に1年1回。これくらいのペースが私には「やっと」で、ちょうどよかったです。

群雛は、少しずつ参加ルールが変わってまして、創刊号の時は既刊枠がありました。その既刊枠で、で参加しました。参加した作品はコレ↓

むささびレディは君のために翔ぶ
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2015年2月に参加した時には既刊枠はなくなっていて、連載枠とかありました。
参加した作品はコレ↓

ハハとムスメ
ハハとムスメ

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この号では「ネタかぶり」している他の作者さんの作品がありまして、読んだとき「うわあ」と思ったのを覚えています。

ちなみに、2016年1月号では「ネコかぶり」しました。こういう配材の妙は、群雛さんならではと思います。早い者勝ちなので、何がくるかわからないですから。
ただ、2016年1月号より後の号からは、純粋な早い者勝ちではなく、ある程度ブラッシュアップした作品を載せるようになりました。

さて、群雛さんにお世話になったのは、これだけではありませんでして、「ハハとムスメ/あいどる・とーく (群雛文庫)」も、大きいです。

ハハとムスメ/あいどる・とーく (群雛文庫)
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なによりもうれしかったのは、神楽坂らせんさんと「コラボ」できたことでした。神楽坂らせんさんはここで語ることでもないですが、群雛を支え続けた作家さんの一人です。ぴちぴちしていて、躍動感あふれていて、「まぶしい」っていう感じの作品を書かれます。こういう方と一緒にやれたことは本当にありがたいことでした。

さて、2016年1月号で「ネコかぶり」した「週末夫婦、猫を飼う」を、短編3つ追加して、電子書籍で出すことにしました。
群雛さんにのせた短編を主軸にして、それにさらに短編を追加して、1冊に仕立てるという形式は、「ハハとムスメ」でもやった形式ですが、またやります。私にはあっている気がします。
公開予定の紹介文を載せておきますね。
——————-
「猫と暮らすということは、そういう不都合を一つ一つつぶしていく作業のような気がする」(本書より)

月刊群雛 2016年 01月号を、ほっこりさせたあの「週末夫婦、猫を飼う」がもどってくる! さらに、短編3本追加して、猫写真もついてくる!

妄想好きの妻とごくごく普通の夫が猫を飼い始めた。猫を飼うということはそれなりにいろいろとありまして、猫アレルギーやら、脱出対策やら、避妊手術やら、考えたり、悩んだり、ひっかかれたり、本当にいろいろあるんです。
しかもこの猫には、不思議な力が……。

収録作:
・週末夫婦、猫を飼う
・夫の彼女
・猫ビーム不発の日
・君は必殺仕事猫
—————-

「夫の彼女」とか興味わきません??
ともあれ、近日公開です。

そして群雛さん、いろいろお世話になりました。ありがとうございました。大いなる感謝をこめて。

2015年の10冊!

今年に限らず、SF多めです。
あまり良いミステリーに当たっていないので、ミステリーを2016年には読みたいです。

  • BG、あるいは死せるカイニス (創元推理文庫)
    石持浅海
    設定に引き込まれました。ちょっと古い生徒たちの名前の感じがいいです。ミステリーとして謎ときをするというよりは、設定を楽しむSFです。また追っかけたい作家さんができました。
  • ぶたぶたカフェ (ぶたぶた15/光文社文庫)
    矢崎存美
    これを読んだときは、とにかく仕事で荒んでいて、読むだけで癒された一冊。もともと読んでみたかったシリーズ。そもそもの設定で、「いやいやいやいや」とツッコミどころ満載なので、このおとぎ話は、すっと胸にはいってくる。
  • 大江戸開府四百年事情
    石川英輔
    歌舞伎で見る江戸と、歴史の授業で習う江戸時代に今まで、なにかこうずれのようなものを感じていたのだが、この本を読んで、金銭感覚や身分が江戸時代ではこうであったのだろうというのが腑におちた。武士の清貧や、庶民が本当に着ていたものや食べていたもの。その意味がようやくわかった。江戸時代はもっと面白いものなんじゃないかなと。ただ一つ言わせていただけるのなら、今から小さな政府を作ることは難しいと思う。
  • 山月記
    中島敦
    読み返してやっぱりいいなあと感じ入った一冊。李微の傲慢さを哀れだと思いながらも、自分だって同じようなものだと思う。
  • POSTMAN!!(3)ミッシング・チェインジリング
    長谷川圭佑
    久々に出ました! やったー!と思った一冊。
    主人公があくまで気配を消しているところが好きだ。時折強引な展開があるけれども、そうしないと楽しくない。
  • 月刊少女野崎くん: 1 (ガンガンコミックスONLINE)
    椿いづみ
    コユキ キミ
    娘のおすすめ。「これ、ぜったい母好きだから」と言われた。くすくす笑いながら読んだ。こういうの楽しい。みんなカップルなのに、全然話が進まない。
  • 新しい宇宙論 失われた時空間の謎―われわれはどこへ行くのかを知る (プレイブックス)
    光瀬龍
    こういうところにSF作家としてのロマンを感じる。。という表現が随所にあって、こういうのがSFのネタだったんだなあと思った。今読めば、古臭いと言われてしまうのだろうか。そう思われるのもなんだか切ないなあと思う。
  • 虐殺器官〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)
    伊藤計劃
    静か。読み進めていてどんなに自分が残酷なシーンを読んでいるかを後で気づかされるような、不思議な感覚。自分の感覚もなくなっていくような気がした。 拷問の前に語り合うところとか、奇妙だなあと思いながらも。読み込んでしまった。 こうやると自殺できるのかなあ、とまじめに考えてしまった。
  • ゆらぐ脳
    池谷裕二
    研究はコミュニケーションとか、研究はやりすぎるくらいでなければ成功しないとか、ささる言葉があちこちに出てくる。実験データを元に神経活動を音楽にしてみた。というくだりには、目が点に。目と耳では処理が得意なことが異なるからって、そこまでするものなのですね。仮説をたてずに目の前の事項を追いかけて、真理を発見する。研究者は大変な職業だとつくづく思います
  • 魂の駆動体
    神林長平
    中盤にがらりと世界がかわる。その感覚が好きだ。猫かわいい。現実のせめぎあう世界より、翼人の世界にあこがれる。それは当たり前のことなのだと、つくづく思う。

読んだ本まとめ セルフパブリッシング本(2015年)

敬称略です。。。
2015年読んだセルフパブリッシング本です。。。

  • ハハとムスメ/あいどる・とーく (群雛文庫)(コユキキミ/神楽坂らせん)ピナちゃん、せつない。。。
  • 月刊群雛 (GunSu) 2016年 01月号 ~ インディーズ作家を応援するマガジン ~:雄雌の本は読んでみたい。編集長のあとがきが。。。。
  • 超能力カメラマン内木 (群雛文庫)(きうり)続きが読みたくなる。一話完結しているんだけど、主人公の恋愛模様など、非常に気になります。
  • ギソウクラブ(晴海まどか)よーし! 向ヶ丘くん、頑張ったやん! そんな気分になる。細かいこと考えず、登場人物の一人に肩入れして、楽しく読んだ。
  • デリヘルDJ五所川原の冒険② (群雛文庫)(ハル吉)自分の知らない世界を見たいと人は思う。このシリーズは、私のそんなちいさな望みをかなえてくれる。
  • 赤毛の魔女と真空図書館〈山田佳江短編集〉 (群雛文庫)(山田佳江)人は何かになれるものとしてなるのかなあと。なるべくしてなるのか、ありたいのか願うのか。春菊と図書館は、自分の人生について抗うというか、どうすればいいのかと思い悩むところがさらりと描いてあった。春菊での主人公の悩みなど、人によっては「ぜいたくな!」と思ってしまうかもしれない。でも、さらりと書いてあるので、私にとっては、すんなりと胸に落ちた。神父さん好きだ。
  • ねぇ、その出版楽しいの?(丸木戸サキ)同じくKDPで出版している身として、うなづけることがたくさん。なんで自分がKDPを始めたのか、なぜ続けているのか、思い返しながら読んだ。自分でもいろいろ試してみたいなー。と思うこともちらほら。楽しそうと思ったものの、名刺とかフライヤーは本当に配るところないからなあ。。。。私にとってはとっても実践的なためになる内容だった。そしてまた、自分は何のために書いているのかなあ。とあらためて考える。。ぐるぐる。
  • デリヘルDJ五所川原の冒険 (群雛文庫)(ハル吉)くすくす笑いながら、さくっと読了。リアルなようでも、あれれと思う間に煙にまかれた感じ。この雰囲気で、現代社会に生きる様々な人を描いている。
  • ぼくのかんがえたさいきょうの小説プロットの書き方!(針とら)とらさんのイラストがかわいいのなんのって。読んでない本のプロット飛ばしてしまったので、再読したい。
  • らくがきウルファ!(針とら)ウルファとか虎さんとかかわいいです。
  • 小麦粉発酵ベーグル指南書(古田靖)いつか仕事をやめて、こういうのじっくり作る生活にひたりたい。。。。夢だなあ。今やったら、きっと膨らまない。待ちきれなくて、途中でダメにしてしまいそうです。こういう発酵ものってじっくりやったら本当に楽しそうです。
  • 鉄研でいず! 女子高校生鉄道研究風雲録(米田淳一)女の子が自由で、楽しく、いろいろやってます! 好きなものがすきであればそれでいい。そんな気持ちになる一作です。鉄道好きじゃなくても十分楽しめます。それにしても「あのお方」がでてくるとは・・・・・・。
  • 440 Days In KDP: 実体験に基づいた電子書籍マーケティング(澤俊之)KDPやってる方は是非。KDPをやっていると、販売戦略や価格の付け方など、迷うこといろいろあるのですが、それについてわかりやすく書いてあります。「当たり前のことを当たり前にとりくむ」ということなのでしょうが。それが難しいことなんだよと。作品まず書かなきゃね。ハイ。
  • きみのヴァイオリン、ぼくのライフル (第一楽章 ボレロ vs イマジン)(針とら)読んでる間に頭の中に、ボレロが鳴り響く。自然とではなく、ほぼ強制的に。面白い。
  • unisexual you(犬子蓮木)BGあるいは死せるカイニス を読み終えたばかりだったので、引きずられてしまった。設定も雰囲気も違うのですが。。。よい意味で色気がないように思われる。そういう設定にしっくりくるような文章である。そういう文章を書くからそういう設定がうまれたのか、そういう設定だからそういう文章なのか。どうも前者のように思われる。謎解きより、設定や表現を追いかけてしまった。
  • 彼女のための幽霊 (藤元杏シリーズ)(吉野茉莉)パフェがぐちゃぐちゃになるあたりで、小市民シリーズを思い起こした。おにいちゃんへの手紙や、QQLという架空のバンドの曲が、話をすすめていく一定のリズムを刻んでいるようで安心して読める。個性的な面々が魅力的。月村さんがかわいい。
  • POSTMAN!!(3)ミッシング・チェインジリング(長谷川圭佑)主人公があくまで気配を消しているところが好きだ。時折強引な展開があるけれども、そうしないと楽しくないからなあ。
  • 髪の毛探偵 石神くん 1 ~ひとりぼっちの桜の亡霊~ impress QuickBooks(晴海まどか)テンポよくすいすい読める。そこが魅力化と。。石髪くんおっと間違えた石神くんのこだわりは、あってしかるべきかと。人にはこういうこだわりが一つはあってよい。そういう人を置いておけるだけの余裕が現代はなくなってしまったのだなあと。そんなことよりここで終わるんですかあああああ。
  • 月刊群雛 (GunSu) 2015年 02月号 ~ インディーズ作家を応援するマガジン ~(反則? でも忘れないように)なんというのかSF回。SFってなんだろうという解釈はさておき、著者がそれぞれSFの楽しさを主張している気がする。SFって「すこしふしぎな」って解釈もあり。著者たちの「世界(S)」と「空想=FANTSY」に乾杯!
  • モノを捨てよ、散歩に出よう ふたり暮らし編(鳥居とり)ふたり暮らし編とあるから、「キャッキャウフフ」的な展開を想像していたらまったくそんなことはない。まったくない。モノが少ないと掃除がしやすい。それは分かっているのだけれど、なかなか私はそこまで思いきれない。そしてまた前回の感想にも書いたのだけど、京都のお散歩は楽しそうだなあと。

てきすとぽい修正原稿。。

てきすとぽいさんの
第28回 てきすとぽい杯〈夏の24時間耐久〉http://text-poi.net/vote/103/summary.htmlに、参加したのですが、ちょこっと直したくなってしまいました。
ので、ここにのっけます。
なんだ?? なんだ???
と思う人は、上記のリンクからルールを見てみてくださいね。

—–ここから↓
タイトル:間に合え!

「こんな形のものは今まで見たことがない!」
 雪国の声が、奇妙なほどにはずんでいた。
 振り返った雪国は、腰の拳銃すらそのままだ。
 俺は構わずサブマシンガンをぶっ放した。虚は見事に粉砕された。俺の腰にも拳銃がぶら下がっているが、そんなもんじゃ今日は太刀打ちできそうにもない。
 通常の虚は5センチほどのヒョロヒョロした物体で、1時間に5体ほど地表にふる。それを確実に撃ち落とすのが俺たちの役目だ。地表に潜るとそこから虚は、土を食い尽くし、増殖する。そうなるとその土地は焼き尽くすしかない。
 本日18時に虚が降るという予報官の予想は場所もドンピシャだったが、ここまで大粒とは聞いてない。こんな矢印の形なんて記録にないのじゃないのか? しかもでかい。
「まだまだ、ふってくる漆原!」
 雪国はそう言いながら、俺に向かって、手をのばした。俺は、腰の拳銃を雪国に投げた。雪国は二丁の拳銃をまっすぐに前に突き出し、正確にねらう。
「漆原、手をだすなよ!」
 また病気がはじまった。俺は見物に回る。
 雪国は、一発を矢印の先端に打ち込む。落下のスピードは少し落ちたが、虚は不格好になりながらも、まだ落ちていく。また一発。今度は矢印のお尻の部分に。落ち続けていく虚に。さらに三発。中央部分に、等間隔に虚に叩き込む。
 虚は四散した。
「5発打ち込めば、なんとかなるな。1個くらい捕獲できないか?」
 俺はがっくりと首を落とす。なんとかならないのか。この調査気質。俺は連続して降る三体にむかってぶっ放す。
「あれさ。そもそも、虚か?」
 雪国の拳銃が交互に火をふく。二丁拳銃になれば、狙いは甘くなるが、的は大きい。どこかにあたる。
「何を言い出すんだ。雪国」
「そもそも虚じゃなければ、攻撃する必要はない。弾もいらない。調べたい」
 この男のこの性格はなんとかならないのか。
「地面に入り込めば、卵産むんだぞ。俺たちの村は……」
「分かってる。地面に一匹たりとものめりこませるものか」
 弾がきれた。マガジンを交換するすきに一瞬注意がそれた。
 虚への警戒じゃない。雪国に対してだ。
 気がつけば、奴はヘルメットと防弾チョッキを脱ぎ捨て、飛び出していた。
 拳銃すら俺に押し付け、俺から離れようとしている。
「待て!」
 のばした手は空をきった。
「俺に降れ!」
 雪国は空を見上げ、虚にむかって叫んだ。
 [※ここに挿絵]
 すべての虚が雪国にむかって、のめりこむかのように見えた。間に合え! 俺のサブマシンガン!

三津五郎さんのこと

友人に「きっと好きだと思う」と言われて誘ってもらったのがきっかけだった。
それから1年に1回~2回ほど歌舞伎の舞台に通うようになった。

「なるほどこれが歌舞伎というものか」と、最初はお客さん気分だったが、「うっわー。また見に行きたい!」と思わせてくれたのは、「三津五郎さん」の存在が大きかったっと思う。
「三津五郎さん」言わずと知れた「十代目 坂東 三津五郎」さんのことである。
テレビでは「魚屋宗五郎」も「狐忠信」も見た。「うぬぼれ刑事」の「栗橋誠」も素敵だった。
シネマ歌舞伎で見た「江戸りびんぐでっど」の「四十郎」も好きだった。

さて、舞台では、どれくらい見ているのだろう。本棚から筋書きをひっぱりだした。
舞台を見に行くときは、筋書きを必ず買う。友人に言われて買うようになったが、この筋書きはけっこう役にたつ。歌舞伎の舞台背景とか考証とか。読んでいて楽しいのだ。
久方ぶり「ああ、そうだこの舞台はこうであった」と思わずあれこれ読み込んでしまった。

  • 2009年12月「野田版 鼠小僧」大岡忠相
  • 2011年6月「グレン・ギャリー・グレン・ロス」シェリー・レヴィーン
  • 2012年10月「通し狂言塩原多助一代記」塩原多助 道連れ小平
  • 2014年8月「たぬき」柏屋金兵衛

うむむむ。。。。もっと彼の舞台を見ていたような気がしていたが、思いのほか見ていない。
ただ、思い返すと、あれこれ楽しい。
当たり前の話だけど、舞台は自分の視点が自由に移動できるので楽しいのだ。
黒子の動きや、着物の柄、馬の脚とか(塩原多助には「青」という名の馬が出てくるのだ)自分の好きなものの動きを追いかけることができる。

「鼠小僧」の、「大岡忠相」は彼が、出てくるだけで一気に舞台が明るくなったような気がしたのを覚えている。「鼠小僧」はまるで現代劇のようで歌舞伎っぽくないところが私のお好みではなかったのだが、三津五郎さんは、ぱりっとして「良い!」と思ったのを覚えている。

「グレン・ギャリー・グレン・ロス」
何はともあれ、スーツ! 私はスーツ姿の男性が好きなのだ! とにかく男性のみの舞台で全員スーツ!
わーい。
舞台の装置が派手で楽しかったのだが、とにかく三津五郎さんのスーツがうれしくて、わくわくしていた。とにかく色っぽくて素敵だった。
久しぶりにパンフレットをぱらぱらめくってみて、稽古場のラフなジャケット姿を発見! それもよし! 笑顔かわいい。

「塩原多助一代記」
これは三津五郎さんが出ずっぱりなのだ。
馬の「青」がとにかくかわいくい。人間が前足、後ろ足を演じているんだけど、巧い。
実直な「多助」もいいのだが、悪人の「道連れ小平」も格好いい。
とにかくこの芝居は、三津五郎さんをおもいきり堪能できた。

「たぬき」
「ここで無理をしなければもしかして」という想いが頭をよぎる。
勘九郎さんが故勘三郎さんにそっくりで、なんとも言えない想いにとらわれたのをおぼえている。舞台をみているときには全然気が付かなかったけど、ネットやテレビでの三津五郎さんの顔を見ればげっそりと病み衰えていた。
舞台での姿はなんと凛々しかったことか。私はそれを単純に楽しんでいた。
それは、彼の気骨のなせる業だったのだ。
なんと私は単純だったのだろう。ただ彼の芸を眺めていただけだったのだ。
すごいすごい。三津五郎さん格好いい!と。

わーん。
泣けてきた。

なぜ彼を天国に連れて行ってしまったのだよ。神様。
彼は、まだこの地に居てお芝居をしていてほしかったよ。

奥ゆかしく、控えめで、品のいいところが好きであった。
粋で、きりっとしたところも好きであった。
もう、彼の芝居が見れないのかと思うと悲しいよ。

ご冥福をお祈りいたします。

月刊群雛が届きました

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月刊群雛が届きました。
参加の記念に買ったのですが、うれしいですね。紙の本に対しては、格別の思いがあります。

ところで、
日本独立作家同盟がNPO法人化することになりましたね。

いろいろ記事を読む機会がありまして、
その中で
日本独立作家連盟がNPO法人に
冒頭に書いてありました。
————————————————————–
現在の自己出版(=セルフパブリッシング)には、三つほどの視点があります。

一つめは、専業の作家が作品の幅を広げるために行うもの。
二つめは、作家を目指す人が他者に自分の作品を知ってもらうために行うもの。
三つめは、自分自身、あるいはごく限られたコミュニティーに向けて行われるもの。
———————————————————抜粋ここまで

私は、圧倒的に3つ目だわ。。。。
そもそも分かっていたし、宣言もしているのですが、実感しました。

それならば、なんで「群雛」に参加しているのだろうか? 
しかも2回も。。。。

簡単な理由です!
「記念」です。
いろんな作家さんの作品と一冊の本になるんですよ。しかも素敵な表紙がついて。
しかも、校正をしていただける。
それだけで十分です。

将来的には、掲載基準も変わるかなあ??と思います。
今のうちになんていうんだ。こういうの「掲載逃げ!」

まあ、冗談はともかく、いろいろ思う人は思うところはあるんだろうし。
いろんな人がいろいろ居ていい。そういうことかなと。
そう思わないと小説は書いていられない気もします。

「月刊群雛」2015年02月号に参加します

「ハハとムスメ」という短編小説を書きました。
20枚くらいの短編なのですが、気負わず書きたいように書いた感じです。
内容といえば、普段の母娘の会話を活写するつもりで書いたのですが。。。。

まあ、コユキキミが、お涙ちょうだいの母娘モノなんて書くわけがない。
(そもそも、書けない)
普通の母娘モノが描けるわけがない。
(その通り)
そもそも母娘ってなにさ。
(えっ!? そこから?)

ともあれ、頑張って書きました。ご興味ありましたらぜひぜひです!
http://www.gunsu.jp/2015/01/GunSu-201502-interview-Kimi-Koyuki.html

ほかの方の作品も楽しそうです。
私も「狼煙」あげたい。。。

『月刊群雛』2015年02月号は、1月27日発売です。お楽しみに!

初春歌舞伎公演「通し狂言 南総里見八犬伝」感想

初春歌舞伎公演「通し狂言 南総里見八犬伝」に行ってきました!
お正月らしく、お着物姿いつもより多め! 一気に場が華やぐので素敵です。
一緒に行った友人と着物着たいよねー。。。絶対いいよねー。
と毎回言っているのですが、二人とも超面倒くさがり。。。
言ってるだけー。。絶対着ないと思う。

華やかな演目で、アクションあり、お涙ちょうだいシーンはあり、笑いあり、見得を切るシーンもたくさん。
というコユキキミ的には大満足でした! よかったー。。

役者さんが観客席に向かってお年玉を投げたりします。たのしー。。
昔の庶民の楽しみってこういう感じだったんだろうなあ。
という気分になりました。昔はもっと演目が長くて一日中お芝居を楽しんでいたんですよね。
(プログラムを読むと、カットされているシーンがたくさんありました。。。)

萬太郎さん、亀三郎さん、亀寿さん、といった役者さんがすてきでした。とくに亀寿さん声がいいんですよー。。
前半は梅枝さんがすべてもっていっちゃったって感じでした。。この人の女形は色っぽいです。。素敵。。
後半の時蔵さんとの親子共演もよかった。。
それにしても時蔵さん。ポスターでは白拍子の扮装でしたが、舞台では京劇風のふりふりの衣装でした。
白拍子のほうがきりっとして素敵でしたが、ストーリー的には京劇ほうが展開的に便利な気も。。。

解説にも書いてありましたが、この「通し狂言 南総里見八犬伝」は
「聖痕(ステイグマ)としての痣と霊玉を持つ八人の少年(少女)たちが奇しき運命のもと邂逅離散して悪と闘う」
という典型的なヒーロー物の原点というべき作品です。
「ここは、俺が食い止めるお前たちは、先にいけ!」とか「囚われた仲間を救いに行く」とか
「ライバルとして戦った者同士が仲間になる」とか「ぽっちゃり系の三枚目キャラがいる」とか。
戦隊モノでよくあるパターンがたくさん。
ドラマになるべき定番って、必要だからこそ存在するんだなあとあらためて思いました。

あと、囚われた仲間を救うというお決まりのパターンが。。。
そのシーン、はりつけなんですよ。囚われた人が磔になっているんです。
「磔!」(本来は牢に幽閉)。
もう、コユキキミ大興奮でした! 
磔になっている仲間を救うって、定番のシーンですが、自分の中では「ザ 戦隊モノ」というべきシーンなのです。
自分の記憶の中では、子供のころのテレビタイム、特撮やアニメをよく見ていました。
その中でも3週間に一回くらいは磔シーンを見ていた気がします。
その磔シーンはギリシア神話のアンドロメダが一番美しいとは思っていたのでしたが、歌舞伎でもあったのがうれしかったのです。
(本来は幽閉なんですけどね)←友人に言われた。
その磔がうれしくて「そうだよねー。はりつけだよねー。そこは絶対!!」と主張してたら、その友人には「磔で目を輝かすなー!」と怒られました。

ホント戦隊モノだったよー。

あと、それから「見得」
とにかく「見得」
「見得」大事

いっぱい「見得」が見れて楽しかったです。
見得は、何度きってもいい! 3人5人8人といろいろなパターンを楽しみました。
そして最後にはラスボス含めて、9人の見得。。。たのしー。。

ああ、なんと美しき様式美。

歌舞伎はとにかく楽しいです。

2014年の10冊!

2014年に読んだ本の中でこれはと思う10冊を選んでみました。
なかなか難しかったです。
ノンフィクションが多めですねー。。。

  • 創作の極意と掟(筒井康隆)
    筒井康隆氏の作品の中で、「残像に口紅を」や「ロートレック荘事件」が大好きだ。(「霊長類南へ」も好きですが)。氏の作品における文学的な実験がどういう試みで書かれたものかが、詳しく書かれている。書きたいテーマがあって小説を書くのだ。と同じくらいの実験的小説がもっといろいろあるべきなのかと。演劇や音楽には実験的なものがあるのだから、実験的小説ももっとあるべきだなあと思った。読むのしんどそうですが。 それにしても「筆舌に尽くしがたい」・・・使いたい言葉なのになあ。。。
  • UNDERGROUND MARKET アービトレーター (藤井太洋)
    ネタバレ 小道具が好き。ばんそうこうとか手袋とか。。世界がとても好きなだけに、もっと大きな事件でこの世界を感じたい。続きを読みたい。
  • 天冥の標 2 救世群 (小川一水)
    (ネタバレ)ヒトなんて歴史上では、ただの駒だと、つくづく思います。 個人的には、1巻のときからの、お気に入りのフェオドールの変遷が楽しいです。血肉をともなって戻ってきて、成長して、再構成して、持ち帰りサイズになって、デスクトップにお座り。
  • 南極点のピアピア動画 (野尻抱介)
    (ネタバレ)「初音ミクまん」ってこうして出来たのね。 鹿野司さんの「サはサイエンスのサ」を読んだときに、なぜニコニコ動画は素晴らしいのかということをある程度理解したつもりになっていた。その生半可な理解がこの「南極点のピアピア動画」でどっかんと爆発した。いやすみません。自分甘かったです。日本人すごいわ。 「大義名分きたー!」という感じのノリで、一つのものというか何かが作られていくプロセスが実感できるのが楽しい小説。というのが前半。それをすべてあさってにぶっ飛ばし、「日本人は異性文明とのファーストコンタクトよりkawaiiが大事である」に持っていくところがものすごい! あとクジラがかわいいです。「くぉーきゅいえーい」
  • スーパー戦隊戦士列伝 赤の伝説
    戦隊モノのレッドの立ち位置が面白い。リーダーとしてのレッドは当然だが、メンバーをスカウトして戦隊を作ったレッド。血縁関係のものは、父親代わりの長兄がレッドとか、才能にあふれた末っ子がレッドとか。すでに組織が出来上がっていた中に、真打登場としてレッドが追加パターンとか。。コピーも楽しい「ヒーローになっちゃったサル顔の一般市民」「夢は世界一の餃子をつくること。ダイ族の血をひく気力の男」「5人兄妹の父親代わりもつとめる理科の先生」一番好きなのは、「これにて一件コンプリート。メガロポリスは日本晴れ」なのですが。
  • 宇宙へ行きたくて液体燃料ロケットをDIYしてみた: 実録なつのロケット団 (あさりよしとお)
    堀江貴文氏の印象がものすごく変わるー。ただのロケット好きのおっさんなんだなー。他のメンバーも特別扱いしていなくて、一緒に楽しくロケット作りをしている様子が眼からウロコだった。。。 それから火炎放射器になっちゃう理屈が。。わかった時には面白かった。思わず笑ってしまった。。。
  • 僕は自分が見たことしか信じない 文庫改訂版 (内田篤人)
    「岡ちゃん(岡崎慎司選手)は僕が後ろに入ると完全に使われるタイプになる。(中略)フリスビー犬みたいな感じ。パス出して、行って来い、みたいに」とか「俊さん(中村俊輔選手)は本当にすごい人だな(中略)『なんだかんだ中村俊輔』なんだ」 という感じで、あちこち内田選手らしい、言葉がちりばめられています。彼の言葉でかかれた良いエッセイです。 「共に生きよう」というメッセージを彼が発信した経緯とか、GKのノイアーにドイツ語をチェックしてもらうところとか。 良い話が満載です。
  • 母は娘の人生を支配する―なぜ「母殺し」は難しいのか (斎藤環)
    ようするに、人間は長く生き過ぎなんだと、繁殖して子供が15歳くらいになったら、親が寿命で死んでいくような世界ならこんな問題はおこらない。というそれを言っちゃあおしまいよ。的な感想を抱いてしまった。つまり結論はどうしようもないということなのです。。例として引用される本や漫画の数々が読んでないー。ものばかりで。いろいろ感じ入ってしまった。
  • エマ 10巻 (森薫)
    最期のパーティが良かった。みんな楽しそうだった。庶民の楽しみってそういうものだったのだろうなあ。。と。。。生活を活写している感じがとても好きだ。
  • 東京フラッパーガール 1(杉浦絵里衣)
    とても楽しく読んだ。あっという間にタイムスリップした気分。。環が巻き込まれていく事件も気になりますが、葛葉との進展具合にやきもきやきもき。。。。 環は虐げられる女性たちの代弁者なのでしょう。環がやりたいことをして、言いたいことを言ってくれるとスッとします。